中学生ピロリ菌検診

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蒲郡市中学生におけるピロリ菌検診の取り組み

 ピロリ菌は胃がんの主な原因であり、胃がんになった方の約99%はピロリ菌感染者から発生していると言われています。一方ピロリ菌未感染者からはほとんど胃がんが発生しないことも明らかになっており、世界保健機構(WHO)はピロリ菌を胃がんの発がん因子と認定しています。
 ピロリ菌は5歳以下で感染し、感染後は慢性胃炎→萎縮性胃炎→胃がんへと進展します。胃がんの危険度は萎縮の程度に相関します。そのため萎縮の程度が強くなってから除菌しても完全には胃がんが予防できません。中学生は萎縮がほとんどないことが明らかになっており、中学生の時期に除菌を行うことで胃がん予防効果が高くなります。

 

利点

  • 中学生の時点で除菌できれば、その後ほとんど胃がんは発症しません。
    (胃潰瘍などピロリ菌が関連する病気の予防もできます。)
  • 現在のピロリ菌感染経路は親子間(主に母子)と言われており、除菌は次世代への感染連鎖を断ち切る最も有効な手段と言えます。 
     

中学生ピロリ除菌検診の二次検査・除菌について

 ピロリ菌とはの中にいる細菌のことで、5歳以下で感染し、一度感染すると多くの場合は除菌治療をしない限り、胃の中に住み続けます。ピロリ菌は胃のほとんどの病気と関係することが分かっており、最近では胃がんとの関係が明らかになっています。
 ピロリ菌に感染しても、早い時期(中学)に除菌を行えば、将来胃がんになる危険性はほとんどなくなります。最近では各自治体で中学生に対するピロリ菌除菌が実施されるようになり、将来の胃がん撲滅に向けての試みとして注目されています。
 蒲郡市でも、検診の血液検査を利用して、ピロリ菌の有無を調べる事になりました。
 陽性であった生徒さんは、二次検査でピロリ菌感染を正確に確認し、除菌治療を受けることをお勧めします。二次検査は息を吹きかけて調べる方法(尿素呼気検査)で、原則胃カメラは行いません。その結果ピロリ菌の存在が確認された場合は除菌治療を行います。除菌治療は一種類の胃酸を抑える薬と、二種類の抗菌薬を一週間服用します。なおピロリ菌の検査と除菌治療にかかる費用は、原則蒲郡市が負担します。
 詳しくは当院へ電話でお問い合わせください。