ピロリ菌の除菌治療について

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ピロリ菌の除菌治療について

 ピロリ菌とは胃の中に住みつく細菌で、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になります。特に50代以上の感染率は80%以上と高率です。
 最近の研究で、除菌による胃がんの発生率の低下が示されており、ピロリ菌に感染している方には除菌を強くお勧めします。
 当院では、日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医による診断と治療を行っております。
 まずは当院へお問い合わせください。
 

胃がんリスク(ABC検診)のすすめ

 当院では胃がんリスク検診を始めました。胃がんリスク検診は血液検査(通常の採血と同じ)で行うもので、どれくらい胃がんになりやすいかを明らかにする検査です。
 胃がんはヘリコバクター・ピロリ菌の感染とそれに伴う胃粘膜の萎縮(老化)が強く関与しています。
 ヘリコバクター・ピロリ抗体と、胃粘膜の萎縮(老化)マーカーのペプシノゲン検査を組み合わせて、胃の健康度をA,B,C,Dで分類します。
 胃がんを直接みつけるための検査ではありませんが、胃がんになる危険度がわかれば、内視鏡検査をどれぐらいの間隔で受ければよいかがわかります。
 詳細は当院までお問い合わせください。
 

胃がんリスク検診の適応外について

 28年度より胃がんリスク検診を実施しておりますが、次の項目に該当する方は胃がんリスク検診に適応外の可能性がありますので、ご注意ください。

①胃の痛みなど、明らかな消化器症状がある方
②食道、胃、十二指腸の病気で治療中の方(逆流性食道炎や潰瘍など)
③胃酸の分泌を抑える薬のプロトンポンプ阻害薬を服用中の方
④胃を手術した方
⑤腎不全(腎臓の働きが低下)と言われている方
⑥胃がんリスク検診を受けたことがある方
⑦過去にピロリ菌の除菌治療を受けたことがある方
 

胃がんリスク検診でA群と判定された方へ

 「ピロリ菌感染の有無」と「胃粘膜の委縮の有無」の2項目の組み合わせで、胃がんになりやすいかどうかを判定する検査を「胃がんリスク検診」と言います。
 胃がんリスク検診のA群はピロリ菌感染のない健康的な胃と判定されます。 しかし実際のA群の中には過去にピロリ菌に感染していた方(=過去感染)や現在ピロリ菌に感染に感染している方(=現在感染)が含まれてしまいます。 これらの方はピロリ菌に一度も感染していない方(=未感染)とは異なり胃がんになる可能性がでてきます。 さらにA群と判定され、ピロリ菌の抗体価が3以上10未満に該当する方(=陰性高値)は、ピロリ菌の過去感染か現在感染の可能性が高いことが、最近明らかになりました。
 受診した胃がんリスク検診において、この陰性高値に該当する方は、ピロリ菌の過去感染か現在感染の可能性がありますので、一度胃内視鏡検査を受けることをお勧めします。胃内視鏡で胃がんがないか診断すると同時に、ピロリ菌に感染したことがない健康な胃かどうかを再度確認してください。